県対策本部会議後の臨時記者会見で感染の再拡大防止を呼び掛ける福田知事=5日午後、県庁

 県は5日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、県民に対する不要不急の外出自粛要請を8日に緩和することを決めた。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象区域を除き、県をまたぐ移動を含めて制限は設けない。また対策本部会議後の臨時記者会見で福田富一(ふくだとみかず)知事は、2月下旬に国と共同で実施した無症状者へのモニタリング検査で、536件を検査して陽性疑いがゼロだったことも明らかにした。福田知事は「県民の取り組みが数字に表れ、安堵(あんど)している」と評価した。

 新規感染者数や病床稼働率の推移が改善しているため、8日以降は各種制限を緩和する。ただ感染拡大地域への不要不急の移動は慎重に検討するよう要請するほか、歓送迎会や新歓コンパ、飲食につながる謝恩会や花見は自粛を求める。

 事業所でのクラスター(感染者集団)が続発したため、職場の休憩室や更衣室、喫煙室といった場所に注意するよう呼び掛ける。県立学校での部活動は練習試合や合同練習も許可する。

 また、県独自の警戒度を政府の対策分科会が示す指標と連動させ、4段階から5段階に改定した。新たな警戒度基準のうちステージ3、4は分科会の指標を採用した上で、警戒度の上昇をより細かく示す基準として「2・5」(厳重警戒)を新設。さらに「1」(感染観察)から「2・5」には県独自で数値基準を設定した。

 現状は下から2番目の「県版ステージ2」(感染注意)に当たり、従来の「感染厳重注意」からは実質的な引き下げとなる。

 福田知事は「緊急事態宣言などは国のステージ3、4を基準にしており、県独自の指標との違いが分かりにくかった」と説明した。

 医療提供体制は、入院病床を新たに32床確保し、県内の確保病床数は計409床となった。