アイゼンを使った歩行訓練

 栃木県那須地域の山岳会に所属するボランティアらでつくる那須山岳救助隊や那須塩原署、那須地区消防組合は7日、登山者が雪崩事故に巻き込まれたと想定した合同救助訓練を、那須町湯本の大丸駐車場付近の雪が積もった斜面で実施した。

 昨年の訓練は新型コロナウイルスの影響で中止になったため、2年ぶりの実施。訓練の前に、県山岳・スポーツクライミング連盟医科学委員長で国際山岳医の上小牧憲寛(かみこまきのりひろ)医師(61)が、雪山は紫外線が強く目の炎症が起きやすいため「どんな天候でもサングラスは携行して」と、注意喚起した。

 約20人の参加者は積雪1メートルほどの斜面で、アイゼンなどを装着した歩行訓練や、ビーコン(電波受発信器)や雪の中を探るゾンデ棒を使った捜索訓練などに取り組んだ。転倒時に滑落を避けるため、ピッケルを雪面に刺して腹ばいで停止する方法なども学んだ。

 初めて雪山訓練に参加したという同署地域課の府川達也(ふかわたつや)巡査長(26)は「雪山は疲れやすく、周りと足並みをそろえて捜索する必要があるため、日頃の体力作りが大切だと感じた」と話した。