地図を作製した宇都宮工業高生と南図書館関係者

 【宇都宮】宇都宮工業高環境土木科の3年生6人は同校に隣接する市南図書館の精巧な平面図を作製し、このほど同館に寄贈した。目標にしていた全国工業高校長協会主催の高校生ものづくりコンテストが新型コロナウイルスの影響で中止となり、新たな目標として作製に精力を傾けた。進学、就職を前に「学んだことを今後に生かしていきたい」と口をそろえた。

 メンバーは、増渕伶央(ますぶちれお)さん、阿部萌花(あべもえか)さん、澤留悠斗(さわとめゆうと)さん、戸崎遥斗(とさきはると)さん、中山來音(なかやまらな)さん、那須野悠太(なすのゆうた)さん。

 同コンテストの全国優勝を目指して切磋琢磨(せっさたくま)してきた6人は2019年度、2年生ながら県大会で優勝。県代表として関東大会に出場したが、3位となり全国大会出場を逃してしまった。「本年度こそ」と意気込んでいたが中止となり、目標を見失ってしまった。

 身に付けた高度な技術、技能を生かせないかと思案する中、同科の飯塚智樹(いいづかともき)教諭から「土木は地図に残る仕事」という助言を受け、平面図作製に乗り出した。週2時間の課題研究の時間のほか、夏休みや冬休みも返上して1年間かけて作製。現地調査、基準点の選点やくい打ち作業、細部測量、製図仕上げまで、6人がそれぞれの持ち味を発揮し、完成させた。

 縮尺500分の1の敷地平面図でA0サイズ。建物のほか、駐車場、植生なども測定した精細な仕上がりになっている。「真夏や真冬にも測量し大変だったが、力を合わせて完成させました」とリーダーの増渕さん。

 同館は常設展示する予定で、赤石澤(あかいしざわ)めぐみ館長(58)は「生徒たちの能力に感動です。館の宝物になります」と喜んだ。