新しい足利高の校歌

 栃木県の足利高と足利女子高が統合して来年4月に発足する新しい足利高(男女共学)の校歌の歌詞を、現足利高の卒業生で数多くのヒット曲を世に送り出した作詞家売野雅勇(うりのまさお)さん(70)が手掛けた。作曲は売野さんの紹介で林哲司(はやしてつじ)さん(71)が担当した。1980年代の歌謡界をリードしたヒットメーカー2人がタッグを組み、生まれ変わる学校の新たな象徴を言葉とメロディーで生み出した。

 足利市出身の売野さんは、中森明菜(なかもりあきな)さんの「少女A」やチェッカーズの「涙のリクエスト」、郷ひろみさんの「二億四千万の瞳」といったヒット曲を作詞した。これまで白鴎大や青藍泰斗高の校歌なども作詞している。

 新校歌は「幾億の言葉から 真実の砂の粒を 見つけ出す人でいて 無垢(むく)なこころのまま」と始まり「魂にそっと耳を澄まして 愛が聴こえる彼方目指せ あゝゝ 足利高校」と締めくくるまで「音楽のある方へ歩け 星に道を訊くよう」など、ヒットメーカーらしい感性豊かな言葉が並ぶ。

 林さんは、日本のシティー・ポップの名曲の一つとして海外でも再評価されている松原(まつばら)みきさんの「真夜中のドア~Stay With Me」や、竹内まりやさんの「September」などの楽曲で知られる。売野さんとは菊池桃子(きくちももこ)さんやKinKi Kidsなどの楽曲を手掛けてきた。

 新生足利高の校歌の制作依頼を受けた売野さんは、2020年夏に足利高と足利女子高を訪問し、校長らと意見交換。高校時代の思い出話とともに「校歌の固いイメージでなく、新しさを出したい」などと意欲を語ったという。