下野新聞社のインタビューに応じ、佐野への愛などを語る岡部正英市長

 11日投開票の栃木県佐野市長選で苦杯を喫した岡部正英(おかべまさひで)市長(82)は14日、下野新聞社の取材に応じ、「市長としての4期16年に悔いはない。さらなる発展を期待したい」と新執行部にエールを送った。全国最高齢市長として常に動向が注目された岡部氏。16日には任期満了を迎えるが、「退任しても佐野を愛する気持ちは変わらない。今後は一市民として生涯を佐野にささげるつもり」と力強く語った。

 岡部氏は、2005年に旧1市2町が合併し誕生した「新佐野市」の初代市長を4期16年にわたって務めた。印象に残る取り組みとして、市民病院の存続に向け尽力したことや全小中学校への冷暖房完備、新庁舎・消防庁舎建設をあげ、「市民が安全安心に生活できることを基本に政策を進めてきた」と振り返る。

 ブランドキャラクターのさのまる人気や唐沢山城跡の国史跡指定にも触れ、「佐野は立地条件を含めさまざまな魅力を兼ねそろえているから、うまく観光にも結びつけることができた」と強調。「市民の皆さんとともに市の発展に尽くせたことは幸せ。感謝の気持ちでいっぱいだ」と述べた。

 一方、自らの集大成として5選に挑んだことに「高齢」や「多選」の批判も出たが、「だからこそ、市を発展させられると訴えた。(落選は)コロナ禍などで市民との対話の機会が途絶え、訴えを十分に伝えることができなかったことが大きかった」と分析した。

 また今後の市については、「発展の基礎づくりしたつもりだ」としたうえで、「誰が市政を担っても大変な時代だが、市民の生活が元に戻り、さらに発展できるよう応援したい」と語った。