指定管理者から指定の取り消し申し出書が提出された市ふれあいの丘の宿泊研修施設シャトーエスポワール

 栃木県大田原市福原の市ふれあいの丘の青少年研修センター「シャトーエスポワール」を運営する指定管理者「学び・いきいき活躍推進グループ」が、市に指定管理の取り消しを申し出たことが15日、分かった。新型コロナウイルス感染症の影響による大幅な減収などが理由。両者は現在協議中で、市は月内に運営方針を決める考えだ。

 市が、同日開かれた市議会全員協議会で報告した。

 市によると、2019年4月から5年間、北関東綜合警備保障を代表企業として4社で構成する同グループを指定管理者に指定。だが宿泊者数が減るなど大幅な減収となったため、昨年7月ごろから両者で今後の対応を協議してきた。

 両者が収入と見込みながら、新型コロナの影響で昨年度中止となった市内小中学生の宿泊学習のキャンセルに関しては、市が指定管理継続補助として1770万円を補てん。通常の宿泊者や企業研修会の利用者減など大きな減収についても協議をしたが、市が補てんできる金額ではないという。

 市は「同グループから『累積赤字が多額で新型コロナの見通しも不透明な中、収益改善も見込めず業務継続が困難』として、3月に指定の取り消しの申し出があった」と説明。解雇が懸念される20人程度の従業員の雇用について、市は「十分な対応を要請している」と述べた。

 同センターは1995年開業。客室30室、レストラン、研修室などを備える5階建ての同センターは今月から臨時休業中。同グループは「以前から市と協議を重ねており、現在も協議中なので、コメントは差し控えたい」としている。