警察官らが見守る中、登校する北押原小の児童=16日午前7時30分、鹿沼市樅山町

 栃木県鹿沼市樅山町で2011年4月、登校中の児童にクレーン車が突っ込み6人が亡くなった事故の発生から10年を間近に控えた16日朝、県警などは県内全域の小学校32校の通学路で、児童の見守りや安全指導を行った。

 この事故を受けて県警などは5年前から、事故発生日の4月18日などに、県内全域で通学路の見守り活動を続けている。通学路の安全確保などが狙い。今年は日曜日だったため、前倒しで実施した。

 鹿沼市内では、亡くなった6人が通っていた北押原小近くの交差点や歩道に警察官ら約60人が立った。児童に「周りを見ながら歩いてね」「横断歩道では手を上げて」と声を掛け、登校に付き添った。児童は「おはようございます」「ありがとうございます」と元気に登校した。

 このほか、道行くドライバーに黄色のプラカードを掲げ、減速などを呼び掛けた。登校を見届けた県警の吉田英生(よしだひでお)交通部長は「あの日の事故さえなければ6人は大人になっていた。事故が根絶するように、安全指導などを継続したい」と表情を引き締めた。

 県警は見守り活動に合わせて、各校の周辺でドライバーの取り締まりも実施した。摘発は計86件で、うち80件は通学時間帯に走行が制限される場所などでの「通行禁止違反」だった。横断歩行者妨害や一時不停止の摘発もあった。