親鳥「ひかる」(左)と2羽のひな=2日午前10時25分、小山市下生井(超望遠レンズ使用)

 栃木県小山市下生井の渡良瀬遊水地内で今春生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひなが順調に育っている。

 ひなは親鳥の半分ほどの大きさで、成鳥に見られる羽先の黒色が目立ってきた。2日は、2羽のひなが人工巣塔で時折立ち上がり、羽をばたつかせていた。巣から約400メートルにある堤防では、カメラや双眼鏡を持った人たちが早朝から訪れ、ひなを観察していた。

 毎日観察している「渡良瀬遊水地見守り隊」の平田政吉(ひらたまさきち)代表(73)によると、数日前に親鳥がいない隙にカラスが巣へ寄ってきたが、2羽のひなが羽をばたつかせて追い払っていたという。平田代表は「成長した証。無事に巣立ちを迎えてほしいですね」と目を細めていた。