栃木労働局は30日、3月の県内有効求人倍率(季節調整値)が0・99倍となったと発表した。前月を0・06ポイント下回った。2カ月連続の減少で、3カ月ぶりに1倍を割り込んだ。新年度に向けた求職活動の活発化などで有効求職者数が増加した一方、有効求人数が減少した。
 雇用情勢は新型コロナウイルス感染症の影響で「弱い動きが続いており、注意を要する」とした。全国は0・01ポイント上昇して1・10倍。全国順位は前月から七つ下がって39位だった。

 季節調整ベースでの有効求職者数は前月比1・6%増の3万3414人。このうち新規は7・8%増の6871人となり、2カ月連続で増加した。国の緊急事態宣言解除を受けて求職者の動きが活発化した。一方、有効求人数は4・8%減の3万3012人だった。

 季節的要因を除いた原数値では、雇用の先行指標となる新規求人数は前年同期比6・3%増の1万3217人で15カ月ぶりに増加した。産業別では製造業が1・1%増の1636人。増加は25カ月ぶり。半導体のほか、巣ごもり需要による食料品やプラスチック製品で求人が増加した。卸売業、小売業は15カ月ぶり、生活関連サービス業、娯楽業も13カ月ぶりに増加した。

 栃木労働局の藤浪竜哉(ふじなみたつや)局長は「増加に転じたと言っても、コロナ前の水準には戻っていない。4月以降の推移を慎重に見る必要がある」と述べた。