県内自治体のホストタウン相手国(競技団体)を巡る状況

 新型コロナウイルスの影響が広がる中、東京五輪の大会前に県内で事前合宿を行う予定だったハンガリーの体操、マウンテンバイク、ゴルフの3競技団体が、合宿を見送る意向を県に伝えていたことが7日までに分かった。一方、下野新聞社のまとめでは五輪出場が内定または濃厚となり、県内で事前合宿を行う見込みの海外選手は同日現在、50人程度となっている。

 合宿の受け入れや交流事業を行うホストタウンには、県を含む県内9市町が登録しており、相手国の五輪委員会や競技団体と、受け入れ条件などの協議を続けている。ハンガリーは県が窓口になっている。

 県によると、3競技団体が合宿を見送る意向との連絡を受け、県を通じて受け入れ予定だった小山、矢板の両市に伝えたという。

 出場が決まっている体操女子個人総合の選手は小山市での合宿は行わず、選手村に直接入ることになった。マウンテンバイクとゴルフは出場は未定だが、現時点では仮に出場が決まっても合宿は行わない考え。

 五輪の出場権獲得につながる国際大会がコロナで軒並み中止になり、スケジュールに変更が出たことなどが理由という。準備を進めてきた矢板市の担当者は取材に対し「コロナで先行きが不透明なことも影響したようだ。残念だが仕方がない」と話した。

 県や各自治体は同国側と合宿実施の覚書を結んでいるが、拘束力はないという。

 一方、予定通り合宿を行う意向のハンガリーの競技団体では、陸上で男女5人の出場が決定。優勝候補筆頭とされる水球男女(1チーム各14人)に加え、世界で最も多くの金メダルをとってきた近代五種も男女4人の出場枠を確保。トライアスロンの男女3人、ボクシング男子57キロ級の1人も県内入りする。ハンドボール女子(1チーム20人)は出場を決めたが、受け入れ条件の交渉中という。

 同国以外では、オーストリアのトライアスロン男女2人が那須塩原市で合宿する意向。エーゲ海の島国キプロスは下野市のみをホストタウン登録しており、これまでに出場を決めた6競技の男女12人のうち、4人が市に入る意向を伝えた。

 県によると、6月中には個人競技の記録やランキングが出そろい、出場予定者の大勢が判明する見通し。事前合宿の実施は7月以降になる。