左から阿部哲夫氏、粉川昭一氏

 日光青年会議所(JC)は9日、大嶋一生(おおしまかずお)市長の死去に伴い16日告示、23日投開票で行われる日光市長選に向けて企画していた立候補予定者による公開討論会の開催を見送ると発表した。登壇者がそろわないことが理由。

 討論会は立候補予定者の市政への思いや明確なビジョンを広く知ってもらおうと、同JCが今市の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」ニコニコホールを会場に14日夜の開催を準備していた。新型コロナウイルス感染防止のため来場者を100人に限定し、インターネットでも生配信する予定だった。

 同JCは、立候補を表明した市議の粉川昭一(こなかわしょういち)氏(57)と元副市長の阿部哲夫(あべてつお)氏(71)に参加を呼び掛けていた。粉川氏は参加を決めたが、阿部氏は「投票日までのスケジュールがタイトな中、後援会活動を行いながら公開討論会を行うための準備が十分にできない恐れがあるため参加を見送る」と回答した。

 下野新聞社の取材に対し、粉川氏は「どのような形でも開催してほしかった。市民に政策や考えを知ってもらいたかったので大変残念」とした。阿部氏は「市内で新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生した状況で100人を集めるのはふさわしくない」とも述べた。

 同JCの池田剛士(いけだたけし)理事長(38)は「課題が山積する中での大切な選挙。来場者数などを調整していたので、ぜひ開催したかった。政策や人となりを知ってもらう機会をつくれず非常に残念」と話した。