防疫作業のため養豚場に集まる関係者ら=4月18日、那須塩原市内

 那須塩原市の二つの養豚場での豚熱(CSF)発生で、栃木県は9日、豚の殺処分が8日深夜に終了したと発表した。4月17日の発生から22日間で計3万9362頭を殺処分した。豚熱の感染が拡大した2018年以降、一度に処分する頭数としては国内最多となった。

 県によると、一つの養豚場では8日午後5時に作業が終了し、殺処分の頭数は計2万2096頭に上った。もう一方の養豚場では、同11時に計1万7266頭の殺処分を終えた。

 県は豚熱が確認された4月17日夜から24時間体制で、電気ショックやガスなどによる殺処分を続けてきた。今月7日には安全対策の徹底や豚舎の構造的な制約などの影響から終了予定を13日までに延ばしたが、作業が効率良く進み、当初の想定通りに終えた形だ。

 今後は豚や汚染物質などの埋却処分、養豚場内の清掃、消毒作業を行い、防疫措置は17日に完了する予定。同市内3カ所に設置した車両の消毒ポイントは同日ごろまで設置する。殺処分や埋却、消毒ポイントでの作業などで9日正午現在、県や市町職員、業界団体などから延べ1万4355人が作業に従事している。

 県によると、豚熱は人にうつることはない。感染豚が流通することはなく、感染豚の肉を食べても健康に影響はないとしている。