右から粉川昭一氏、阿部哲夫氏(届け出順)

 大嶋一生(おおしまかずお)市長の死去に伴う栃木県日光市長選が16日、告示された。いずれも無所属新人で、前市議粉川昭一(こなかわしょういち)氏(57)と、元副市長阿部哲夫(あべてつお)氏(71)=自民推薦=の2人が立候補を届け出た。自民党系2人による保守分裂の一騎打ちとなり、7日間の激しい選挙戦が始まった。投開票日は23日。

 選挙戦では、新型コロナウイルス感染症対策や厳しい市の財政をどう再建するのかが主な争点となる。

 粉川氏は午前9時から、同市木和田島の選挙事務所で出陣式に臨み、阿部博美(あべひろみ)県議や3人の市議らが応援に駆け付けた。

 粉川氏は、盟友の大嶋市長と共に市政運営に取り組んだこれまでの日々を振り返り、「日光の財政を立て直し、子や孫の若い世代にこの街を託せるよう頑張る」と強調。会社経営の経験を生かし、市民サービスを低下させずコスト削減などを行っていくとした。

 コロナ対策では「市のコロナ対策室を対策センターとして拡充し、市民に不安がないよう情報を正確、迅速に発信していく」などと政策を訴えた。

 阿部氏は市内3カ所で出陣式を実施。午前11時に同市松原町の東武日光駅前で行った1カ所目には本県選出の国会議員や斎藤文夫(さいとうふみお)元市長、県議らが駆け付け、市議12人が脇を固めた。

 阿部氏はコロナ対策について、国の交付金を活用し「高齢者や子どもがいる家庭に使い勝手の良い給付金を支給する」と強調。コロナ禍での早急な観光戦略の構築や、新たな産業団地の造成などにも意欲を示した。阿部氏は「政策を進めるに当たり、市民の皆さまと丁寧に会話し、議会と活発な議論を重ねたい。安心して安定した日光にしていく」と力を込めた。