さくらがおかクリニックでワクチン接種を受ける高齢者

 宇都宮市内の医療機関で17日、高齢者を対象に新型コロナウイルスワクチンの個別接種が始まった。市によると、初日は170カ所で計約2千人が受けた。接種は今後、約250カ所で行われるが、予約が取りにくい状況が続いていることから、市は予約専用電話回線の増設を検討している。2回目の接種予約は、1回目の接種を受けた当日以降、原則として電話かインターネットで行う必要があるという。

 同市桜2丁目の「さくらがおかクリニック」では、この日30人が予約。接種開始の午前10時前から接種券を手にした高齢者が次々と訪れ、医師の予診の後、看護師から接種を受けた。

 同市、佐藤美子(さとうよしこ)さん(78)は「心配してたけど、楽にできました」とほっとした表情を浮かべた。予約は親しい近所の人がネットで代行してくれたといい「助けてもらい、ありがたいです」と感謝した。

 同クリニックでは1日最大60人に接種できる態勢を整えているが、予約可能な日を更新するたびに、すぐに埋まる状態だという。国は7月末までに希望する高齢者への接種を終わらせる目標を掲げているが、依田祐輔(よだゆうすけ)院長(54)は「7月中には終わり切らない危惧がある」と指摘する。

 市保健予防課は「集団接種の枠を増やすなどして工夫したい。予約専用の電話回線を増やすことも検討している」としている。公共施設で行う集団接種は、6月下旬に開始する見通し。

 市内の65歳以上の高齢者は約13万2千人。このうち70歳以上にはすでに接種券を発送した。65~69歳には5月21日に発送する予定。接種券が届き次第、予約できる。特別養護老人ホームなどの施設入所者約6千人は、施設ごとに接種を受けている。