栃木県庁

 新型コロナウイルスワクチンの県営大規模接種会場「とちぎワクチン接種センター」で14日始まったインターネット予約システムが、架空の接種券番号を入力しても予約できる仕様になっていることが同日、栃木県への取材で分かった。県は「実在しない番号による予約は無効になる」と専用の予約サイト上で注意しており、いたずらで予約枠を埋めないよう呼び掛けている。

 サイトでは現在、接種券を持つ65歳以上の県民の予約を受け付けており、予約ページに進むには居住する市町名を選び、10桁の接種券番号と生年月日を入力する必要がある。

 ただ、県感染症対策課によると、接種券番号は架空でも予約ページに進めてしまう。個人情報保護の観点やシステムの違いなどを理由に、市町側が持つデータをひもづけていないためで、不具合ではないという。

 接種会場では接種券や本人確認書類を示す必要がある。同課は「性善説に基づくシステムになっている。架空の情報での予約では接種は受けられないし、接種希望者の迷惑になるのでやめてほしい」としている。

 予約システムを巡っては防衛省運営の大規模接種センターでも、個人情報保護の観点などから架空の接種券番号でも予約が可能な状態が続いている。同省は悪質な迷惑行為は「偽計業務妨害罪に抵触する恐れがある」と警告している。