ソーシャルスクール方式のサッカースクールを開設する和久井さん

 【鹿沼】深程(ふかほど)出身のサッカー選手和久井秀俊(わくいひでとし)さん(38)が30日、下石川のサンエコ自然の森サッカー場で市内の小中学生を対象にした無料サッカースクールを初開催する。定期的に地域貢献活動にも参加するソーシャルスクール形式。かぬまふるさと大使も務める和久井さんは「サッカーだけでなく、地域が抱える課題を一緒に考えながら活動していきたい」と新たな挑戦に踏み出す。

 和久井さんは鹿沼東高卒業後の2001年、ブラジルに渡りプロ生活を始めた。中盤の選手としてアルビレックス新潟や欧州のチームを渡り歩き、エストニアのJKノーメ・カリュFCでは最高峰の欧州チャンピオンズリーグの予選にも出場。今年2月まで、9カ国12クラブでプロ生活を続けてきた。

 故郷でのソーシャルスクール開設の夢は、苦労した欧州での生活の中で芽生えた。「人に支えられ、スポーツと地域社会はつながっていると感じた。自分の経験を還元したい」。今季の契約延長の打診もあったが、新型コロナウイルスの感染拡大で先行きが見通せないこともあり、帰国して活動することを選択。活動の意義が認められ、市と市教委の後援も受けた。

 スクールは月1回、8歳以下(14人)、12歳以下(20人)、15歳以下(22人)の3クラスで各1時間行う。参加費用は保険を除き無料。9月18日の「ワールドクリーンアップデイ」に合わせて地域のごみ拾いを計画している。参加申し込みは専用フォームで受け付ける。

 欧州サッカー連盟(UEFA)のコーチングライセンスを保有している和久井さんは「サッカーでも社会でも、自ら決断して動けるようになってほしい」と強調。「このスクールは自分にとってもチャレンジ。共感して支援してくださる方がいたらうれしい」と活動の輪の広がりも期待している。(問)和久井さん050・6863・5715。