準決勝で勝ち越しの適時二塁打を放った佐野日大の岡佐。決勝でも好機での打撃に期待が懸かる(準決勝の文星付戦)

5番に入り打率5割をマークする平塚。好調な打撃で決勝もチームをけん引する(準決勝の宇短大付戦)

準決勝で勝ち越しの適時二塁打を放った佐野日大の岡佐。決勝でも好機での打撃に期待が懸かる(準決勝の文星付戦) 5番に入り打率5割をマークする平塚。好調な打撃で決勝もチームをけん引する(準決勝の宇短大付戦)

 第103回全国高校野球選手権栃木大会最終日は25日午前10時から、県営球場で決勝を行い、10大会連続優勝を狙う作新学院と春の県王者で11年ぶりの優勝を目指す佐野日大が激突する。両チームの決勝での対戦は2014年の第96回大会以来7年ぶり。甲子園への扉を開くのは、どちらのチームか。これまでの戦いから決勝の見どころを展望する。

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 春の県大会決勝は佐野日大が序盤に大量点を奪って13-10で勝利したが、作新学院も夏に照準を合わせ仕上げてきた。

 10大会連続優勝を狙う作新学院はチーム打率3割6分8厘。4試合計50安打の打撃陣は、上位から下位まで打率3割超が8人と切れ目がなく、どこからでも得点が期待できる。中軸を打つ平塚恵叶(ひらつかけいと)が打率5割をマークし、相場秀三(あいばしゅうぞう)もチームトップの6打点と勝負強い。

 投手陣は主に佐藤優成(さとうゆうせい)、林拓希(はやしひろき)の継投で勝ち上がってきた。4試合で失点5と計算できるだけに、序盤で先制して主導権を握り、優位に立った状態で試合を進めたい。小針崇宏(こばりたかひろ)監督は「初戦から毎試合決勝のつもりでやってきた。決勝でも挑戦者としてどう向き合っていけるか」とテーマを掲げる。

 11年ぶりの王座を目指す佐野日大はチーム打率3割2分9厘。作新学院には劣るものの、5試合で長打17本を放った打力は抜群。さらに17犠打を決めるなど状況に応じて手堅く得点を奪ってきた。打線は準決勝で3安打の大関日和(おおぜきひより)、決勝点の適時打を放った岡佐昌樹(おかさまさき)ら中軸の活躍が鍵を握りそうだ。

 投手陣は大門稜平(だいもんりょうへい)、鈴木空(すずきそら)を中心に5人の継投で相手の攻撃をかわしてきた。これまでにベンチ入り18人が全員出場するなど決勝でも総力戦が予想されるだけに、選手起用のタイミングにも注目が集まる。麦倉洋一(むぎくらよういち)監督は「自分たちの野球ができるかどうか。今まで通り気負うことなくぶつかるだけ」と平常心を強調した。

 入場券は完売していて当日の発売はない。優勝校は8月9日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。