糸の紡ぎ方を学ぶ参加者ら

 【小山】本場結城紬(つむぎ)の伝統技術を継承しようと市は29日、福良の「桑・蚕・繭・真綿かけ・糸つむぎのさと」で結城紬の原材料の糸を作る糸紡ぎ体験会を開いた。

 体験会は結城紬の原料に関わる担い手を育成しようと、数年前から実施している。参加者の中から計11回開かれる講習会の受講者を募り、専門的な人材を育成することを狙う。

 この日は市内外から5人が参加。結城紬伝統工芸士塚原(つかはら)アイさん(80)から糸の紡ぎ方を学んだ。参加者たちは「つくし」と呼ばれる道具に真綿を掛け、糸を紡いだ。「糸が太くなってしまう」「途中で切れてしまった」と苦労しながら作業した。

 塚原さんは「後継者が少なくなっているのが現状。最初は難しいかもしれないが興味を持ってもらい、参加者の中から担い手が生まれてほしい」と話した。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため講習会のみ実施。3人が参加し、その後、結城紬の機屋で研修を受けた。