県民に対して不要不急の外出自粛を呼び掛ける福田知事=29日午後、県庁

 新型コロナウイルス感染者の急増を受け、県は29日、対策本部会議を開き、警戒度レベルを「ステージ3(まん延防止等重点措置)」へ引き上げ、感染拡大が深刻な宇都宮、足利、栃木、佐野、日光、小山、真岡の7市の飲食店に対し、午後8時までの営業時間の短縮を要請することを決めた。期間は8月2日~22日で、要請に応じる飲食店には協力金を支給する。県民に対しては不要不急の外出や都道府県をまたぐ移動の自粛などを求める。

 29日の県内の新規感染者数は142人となり、3日連続で100人を超えた。累計感染者数は8034人で、7千人を超えた6月30日から約1カ月で千人以上増加したことになる。感染拡大の「第5波」に歯止めがかからず、福田富一(ふくだとみかず)知事は会議後の会見で「年末年始の第3波以上の状況」と危機感を示し、今回の要請について「(感染力の強い)デルタ株への置き換わりが急速に進み、医療機関への負荷が高まっていることを踏まえて決断した」と理解を求めた。

 時短要請では営業時間は午前5時~午後8時、酒類の提供は午前11時~午後7時とするよう求める。7市は直近の人口10万人当たりの1週間の新規感染者数が15人以上であることなどから対象となった。

 協力金の支給額は、中小企業は1日当たりの売り上げに応じて52万5千円~157万5千円、大企業は420万円以内。申請の受付期間は12日から9月30日。

 福田知事は、今回の対策で感染者を抑えられない場合、国に「まん延防止等重点措置」の適用を要請するとした上で「そうなれば今回以上の制限を要請せざるを得なくなる。感染の増加を阻止するために、ご協力をお願いする」と訴えた。