井頭公園一万人プールの営業休止が決まり、電話対応に追われるスタッフ=30日午後、真岡市下籠谷

 栃木県が新型コロナウイルス感染拡大の警戒度レベルを引き上げたことを受け、県や市町のレジャー施設が相次いで休業を決めた。施設によっては、引き上げ発表翌日の30日から急きょ休む形となり、知らずに来てしまう家族連れらが相次ぐ事態となった。夏休みに突入してわずか1週間。利用者側、施設側ともにやりきれなさを抱え、肩を落としている。

 「コロナの関係で、一万人プールはお休みになります」

 30日、真岡市下籠谷(しもこもりや)の井頭公園管理事務所。スタッフは100件以上の問い合わせ対応や休みを周知する看板作りに追われた。一万人プールは、8月1日で今季の営業を終了する。

 31日と8月1日に入場できるのは、すでに日付指定のチケットを購入済みの人に限る。大森計(おおもりけい)所長補佐(50)は「8月に入ってからが本格シーズン。そこで営業できないのは心苦しい。ただ、感染者が増えているので仕方ない」と複雑な心境を明かした。30日に夫、長女と訪れた茨城県鹿嶋市、主婦(40)は「お盆明けにもう一回来ようと思っていたのに…」と残念がった。

 県子ども総合科学館(宇都宮市)はメインの展示場などが30日から休みとなった。子ども3人と初めて来た益子町塙、会社員女性(40)は「ホームページで確認したつもりだったが、まさか今日から休館とは。プールも休みが多いし、夏休みはもうどこに行けばいいのか」と話し、子どもに「ごめんね」と声を掛けた。

 県なかがわ水遊園(大田原市)も29日夕から、30日以降水族館を休館する周知を急いだが、同日も数十人以上が来てしまったという。最大の書き入れ時での休館に、広報担当の大橋智子(おおはしともこ)さん(39)は「がっくりと肩を落としています」。

 那須塩原市の那須野が原公園管理事務所は、今季のプールの営業を中止した。オートキャンプ場は500件以上の予約が入っていたが、予約客に8月22日までの営業休止を伝え、日程変更をお願いしている。

 壬生町おもちゃ博物館や佐野市こどもの国も県の期間に合わせて臨時休館。県立美術館や県立博物館などは開館しているが、一部イベントを中止する。