1次リーグ敗退が決まった後、写真に納まる日本代表。後列中央が黒後選手=2日、有明アリーナ

 「お疲れさま」「自信を持って帰ってきて」。東京五輪バレーボール女子日本代表の1次リーグ敗退から一夜明けた3日、黒後愛(くろごあい)選手(23)=宇都宮市出身=の家族は活躍をねぎらった。攻守で奮闘した黒後選手は、祖母のママさんバレーをルーツにしたバレー一家の一員。家族は2024年パリ五輪でのさらなる活躍を願った。

 自らもバレー経験がある姉彩乃(あやの)さん(28)はテレビやネットで全ての試合を見届けた。責任感が強く、背番号「1」を背負った大舞台の重圧は相当なものだっただろうと思いやる。

 本来の力を出し切れず、結果こそ残せなかった今大会。「やるせない気持ちだと思うが、彼女が頑張ってきたことは何も変わらない。自信を持って『ただいま』と帰ってきてほしい」と優しい口調で語った。

 「まずはお疲れさま。目標だったオリンピックに出られて、これが終わりではなくスタートだと思う」と話すのは、伯父昭(あきら)さん(60)。宇都宮市若松原中時代の黒後選手を指導し、現在は同市瑞穂野中で監督を務める。7月の県中学総体では黒後選手に憧れる生徒たちが優勝を飾った。「これからも中高生の見本として頑張ってもらえたら」

 祖父敏一(としいち)さん(86)は「最後まで一生懸命頑張った」と話す。試合時、妻で7年前に亡くなった和子(かずこ)さんの写真をテレビの前に置いて観戦した。黒後選手の父洋(ひろし)さんは宇都宮大バレー部監督と、バレー一家の黒後家。和子さんのママさんバレーが原点だったという。「愛ちゃんがオリンピックに出て、女房もうれしいと思う。3年後はフランスだね」