野生イノシシ肉の加工作業を見学するツアー参加者たち(左)

 【那珂川】新型コロナウイルス感染症の拡大で大型バスなどによる観光ツアーの開催が難しくなる中、代替となる「着地型ツアー」の商品開発に向けた町観光協会主催のモニターツアーが25日、町内で開かれた。参加したモニター10人は町内の食肉加工施設などを見学し、町特産品の野生イノシシ肉「八溝ししまる」の魅力の一端に触れた。

 着地型ツアーとは、参加者が自力で向かった旅行先(着地)を集合場所とするツアー。コロナ禍で首都圏からの従来型ツアーが難しくなる中、同協会は新たな観光振興策を模索する町の委託事業として、旅行大手JTBなどと協力し今回のツアーを催した。

 ツアーは「八溝ししまるの秘密に迫る」がテーマ。参加者はマイカーで町馬頭広重美術館の駐車場に集合し、馬頭地区の生活環境保全林「すくすくの森」に移動。地元のベテラン猟師2人から、くくりわなの仕掛け方などイノシシ猟に関するレクチャーを受けた。

 続いて和見の町イノシシ肉加工施設を見学。施設のスタッフは肉から余分な脂肪や血管などを取り除く繊細な作業を披露し、「この作業を徹底的に行うことで(八溝ししまるの特徴である)軟らかく、臭みのない肉になる」と秘訣(ひけつ)を語った。

 参加した日光市所野、自営業星野晃宏(ほしのあきひろ)さん(36)は「多くの皆さんの手を経ることで『ししまる』のおいしさが保たれていると分かった」と感心していた。

 ツアーは10月16日にも開催し、同1日に参加者の募集を始める予定。同9日にはオンライン形式のツアーも予定し、こちらは同4日まで応募を受け付けている。料金は千円など。(問)町観光協会電話0287・92・5757。