県内を巡る献血バス=2020年4月

 栃木県は26日までに、2020年度の県内高校生の献血率が15.02%となり、都道府県別で5年連続トップだったと発表した。県内では多くの高校で「学内献血」に取り組んでおり、生徒の献血への意識の高さがうかがえる結果となった。

 県薬務課によると、20年度の高校生の献血者は7623人。19年度より644人増え、過去10年間で最も多かった。高校在学者数に対し、献血した生徒の割合を示す献血率は全国平均3.41%。栃木県はこれを大きく上回り、2位の山梨県(9.3%)も引き離した。

 高い献血率を支えるのが、献血バスを高校に派遣して行う学内献血だ。例年、県内9割以上の高校で実施してきた。県赤十字血液センターによると、学内献血の開始時期は明確ではないが「長く続いており、学生時代に経験した保護者や教員の理解が大きい」という。

 20年度はコロナ禍で実施を控える高校もあり、8割程度の61校にとどまった。それでも複数回協力した高校や、うつのみや大通り献血ルーム(宇都宮市大通り2丁目)を自主的に訪れる高校生もいたという。

 全国的には外出自粛などの影響で、献血量の確保に苦慮する地域は少なくないが、栃木県は需要の高い400ミリリットル献血の計画達成率が4~7月累計で100%を超えるなど、献血意識が高い水準にある。

 同センターは「命を救うための献血は絶えず必要。コロナ禍であっても献血は不要不急ではないので、ぜひ協力してほしい」と呼び掛けている。