県内国公私立校のいじめ認知件数

栃木県教委が入るビル

県内国公私立校のいじめ認知件数 栃木県教委が入るビル

 栃木県内国公私立の小中高校と特別支援学校で2020年度に認知したいじめの件数が、前年度比1427件減の4576件だったことが13日、文部科学省の問題行動調査で分かった。コロナ禍による長期休校などが影響し、減少したとみられる。一方、メールや会員制交流サイト(SNS)などを通じた「ネットいじめ」が、小中ともに増加が目立った。また、県教委によると、年々増加している公立小中学校の不登校児童生徒は3353人となり過去10年で最多。コロナ感染回避を理由とする長期欠席は203人だった。

 県教委がまとめた県内公立学校分のいじめ件数は、1355件減の4521件で3年ぶりに減った。小学校3082件、中学校1219件、高校・特別支援学校220件でいずれも減少。身体に重大な被害を受けたり、欠席を余儀なくされたりする「重大事態」は前年度比9件減の13件だった。

 県教委は「長期休校など物理的な距離が広がったことが減少につながった」と分析。一方、いじめの解消率は2.5ポイント減の79.5%となった。

 いじめの内容(複数回答)は「冷やかし」が2750件(60.8%)で最多。「軽くたたかれる」901件(19.9%)、「仲間外れ」713件(15.8%)などと続いた。

 「メールなどでの誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)」は298件(6.6%)と全体に占める割合は少ないものの、小学校で39件増の106件、中学校で70件増の152件となり、増加が目立った。高校・特別支援学校は5件減の40件だった。

 30日以上の長期欠席をした児童生徒のうち、病気や経済的理由を除いた「不登校」は8年連続で増加。小学校73人増の973人、中学校173人増の2380人だった。無気力や友人、親子関係など理由はさまざまだが、県教委は「生活が不規則になるなど、新型コロナの感染拡大も一因として考えられる」としている。高校(全日制・定時制)は87人減の607人だった。

 今回初めて調査した「新型コロナウイルスの感染回避」を理由にした長期欠席は小学校136人、中学校67人、高校は該当者なしだった。