31日投開票の衆院選を前に、下野新聞社は23~26日に実施した世論調査結果に、独自の取材を加味して県内5小選挙区の終盤情勢を探った。4区は自民党前職佐藤勉(さとうつとむ)氏(69)を立憲民主党新人藤岡隆雄(ふじおかたかお)氏(44)が猛追し、2区は立民前職の福田昭夫(ふくだあきお)氏(73)と自民新人五十嵐(いがらし)清(きよし)氏(51)が激しく競り合う。1、3、5区は自民前職がリードを維持する。ただ5小選挙区で2~3割超の有権者が投票先を決めておらず、情勢が変わる可能性もある。

 9期目を目指す佐藤氏と4度目の挑戦となる藤岡氏の初の一騎打ちは、自民、公明両党の票を固め逃げ切りを図る佐藤氏に対し、野党統一候補となった藤岡氏が立民や共産党などの支持を集め必死に食い下がる。

 佐藤氏は自民支持層の8割強を固めたほか、選挙協力を行う公明支持層からも8割強の支持を集める。無党派層の支持は2割強。

 藤岡氏は立憲民主党支持層の8割強を固め、候補者を立てず共闘する共産からの支持は9割を超える。国民民主党やれいわ新選組のほとんども固めた。無党派層の支持は2割弱。

 現時点で6割弱が投票先を決めていない無党派層の動向が焦点となる。

 2区は6期目を目指す福田氏と、公認争いを経て一本化された五十嵐氏が激しく競る。福田氏は立民支持層の支持を9割超に増やし、候補者を立てていない共産支持層からも9割超の支持を得る。無党派層からも3割弱の支持を集める。

 五十嵐氏は自民支持層の支持を7割超に増やし、公明支持層の6割超を固めた。無党派層の支持は2割弱。投票先が決まっていない自民や公明、無党派層の動向が勝敗の鍵を握る。

 1区は自民前職の船田元(ふなだはじめ)氏(67)が自民支持層の8割強を固め、立民新人の渡辺典喜(わたなべのりよし)氏(38)や日本維新の会元職柏倉祐司(かしわくらゆうじ)氏(52)、共産新人の青木弘(あおきひろし)氏(60)を引き離し、優位に立つ。

 3区は自民前職の簗和生(やなかずお)氏(42)が自民支持層の9割弱、公明支持層のほとんどを固め、立民新人の伊賀央(いがひろし)氏(57)を引き離す。

 5区は自民前職の茂木敏充(もてぎとしみつ)氏(66)が自民、公明支持層のほとんどを固めたほか、立民支持層からも4割近くの支持を集め、独走する。共産新人の岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)は苦しい戦い。