県内の新型コロナ感染者数の推移

 栃木県と宇都宮市は27日、新たな新型コロナウイルスの感染者が確認されなかったと発表した。計206件の検査を実施し、すべて陰性だった。県内で1日の新規感染者数がゼロとなったのは、2月22日以来およそ8カ月ぶり。県は28日に対策本部会議を開き、県独自の警戒度レベルを最も低い「ステージ1(感染観察)」に引き下げる方針。

 直近1週間の1日当たりの新規感染者数は、1~3人と少数で推移していた。警戒度を判断する各指標は、26日現在で7項目のうち病床使用率(3・0%)や重症病床使用率(4・3%)、人口10万人当たりの全療養者数(1・0人)など5項目が「ステージ1」まで下がった。

 新規感染者が減少している状況を踏まえ、県は28日に有識者の意見を聞いた上で、31日以降の警戒度レベルの引き下げを決める。11月10日ごろから再開するとしていた飲食店支援策「Go To イート」についても決定する方針。

 7月中旬から始まった「第5波」は、年末年始の「第3波」を上回り、過去最大の感染拡大となった。最も多い時で感染者は273人に達した。

 8月8日に国のまん延防止等重点措置が適用され、飲食店などに午後8時までの営業時間短縮(時短)や酒類の提供禁止を要請。同20日には緊急事態宣言地域に指定され、酒類やカラオケを提供する飲食店などに休業を求めた。

 感染者数の減少に伴い、緊急事態が10月1日に解除された後は県南4市に県版まん延防止等重点措置を適用し、飲食店などに時短要請。今月15日に解除され、約2カ月半ぶりに全県で時短の制限がなくなった。

 感染者は大幅に減少したが、県感染症対策課の担当者は「感染リスクがゼロになったわけではなく、密の回避や手洗い、マスク着用など基本的な感染防止対策を継続してほしい」としている。

 27日時点の累計検査件数は49万5030件、退院者数1万5424人、入院者11人、宿泊療養者1人、入院調整中0人、重症者1人。