佐野市富士町の唐澤山神社で23日、新嘗(にいなめ)祭が執り行われた。関係者ら約20人が参列し、今年の五穀豊穣(ほうじょう)を感謝。JA佐野によってダイコンやニンジンなどの野菜や米を盛った宝船が奉納された。
この日は境内周辺の紅葉が見頃を迎えた中、市内の小学6年生2人が拝殿で浦安の舞を披露。扇や鉾(ほこ)鈴などを用い、華麗な舞を見せた。
例年、新嘗祭で舞は行わないが、4月の春季大祭の舞が新型コロナウイルス禍で中止となったため、特別に実施された。
小学生の着付けを担当した佐野市、主婦中里フサ子(なかざとふさこ)さん(71)は「すごくきれいに舞えていた。これからも子どもたちによる舞の行事が続いてほしい」と話していた。