常連客と談笑するマスターの飯島さん(右)

 【栃木】本町の喫茶店「グリとグラ」が31日の営業を最後に、40年の歴史に幕を下ろす。25、26日にはお別れイベントが行われ、多くの常連客らが名残を惜しんだ。

 店はマスターの飯島光一(いいじまこういち)さん(73)が1981年にオープンした。当時5歳だった長男浩史(ひろし)さんが読んでいた絵本「ぐりとぐら」が店名の由来。移転前の栃木税務署や市役所などが近く、職員や市民らでにぎわった。

 飯島さんは今年5月、左足を骨折。約1カ月の入院を経て店に戻ったが、足腰の痛みが残ったため、閉店を決めた。

 お別れイベントは、大平町新(あらい)、パート従業員石田美也子(いしだみやこ)さん(49)が「常連客と一緒にマスター人生の区切りをつけてほしい」と企画した。参加者たちは、店で長年使用したカップや石田さんが持ち寄ったビンテージカップで入れたてコーヒーを味わった。飯島さんは「こんなに長く店を続けるとは思わなかった。性に合っていたのかな」と笑った。

 営業時間は午前9時ごろから日暮れまで。メニューはコーヒーのみ。店で使用していた食器も販売している。(問)飯島さん080・5428・0018。