20年ぶりに行われた大イチョウの剪定作業

突風で枝が折れた破断面を整え、保護剤を塗る増田社長

昨年7月の突風被害で折れた枝

20年ぶりに行われた大イチョウの剪定作業 突風で枝が折れた破断面を整え、保護剤を塗る増田社長 昨年7月の突風被害で折れた枝

 【足利】家富町の鑁阿(ばんな)寺で18日、県指定天然記念物の大イチョウの剪定(せんてい)が行われた。昨夏の突風被害を受けた保護作業で、枝切りは約20年ぶりという。

 同寺によると、大イチョウは樹齢約650年、樹高31・8メートル。古くから避雷針の役目を果たし、境内の諸堂を守った。

 しかし昨年7月に県南部で発生した突風で、複数の枝が折れた。翌月に市教委文化課と樹木医が破断面や他の危険箇所を確認し、葉が落ちきる冬季を待って処置することにした。

 作業は増田造園(鹿島町)の社員4人が担当。高所作業車を操り、高さ3~16メートルの範囲で、長く伸びた枝を次々に切り落とした。折れてむき出しのままだった直径40~60センチの破断面もチェーンソーで整えて殺菌、防腐の保護剤を塗った。

 同社の増田博一(ますだひろかず)社長(52)は「折れた枝のそばにも新たな枝が見られ、強い木なのは間違いない」と感心。山越忍隆(やまこしにんりゅう)住職(60)は「室町時代に仏教や学問と共に中央アジアから伝わった木。大切に守りたい」と話していた。