庁舎に掲げられた国体をPRする旗=20日午後1時35分、日光市役所

 「いちご一会とちぎ国体」冬季大会スケート・アイスホッケー競技会の開催が20日、正式決定した。本番に向けて準備を進めてきた選手らから「無事開催してうれしい」との声が上がる一方で、日光市内の旅館関係者からは「感染対策を徹底する」など選手受け入れに緊張感を高める声も聞こえてきた。

 県が有力な成年選手を県スポーツ協会所属選手として採用する「スポーツ専門員」。スケートショートトラック男子の斎藤慧(さいとうけい)選手(25)は「とちぎ国体での活躍を目標に活動してきたので、無事開催が決まってうれしい」と喜ぶ。同じショートトラック男子の河合健朗(かわいたつろう)選手(25)は「しっかりと結果で恩返ししたい」、スピードスケート男子の小川拓朗(おがわたくろう)選手(26)は「最後の一歩まで絶対に諦めない」と気持ちをより高めた。選手強化を担ってきた県教委スポーツ振興課の角田正史(つのだただし)競技力向上対策室長(52)も「練習の成果を発揮できる場を確保できて良かった」と安堵(あんど)した。

 20日まで全国高校総体を戦った少年種別の選手らも決定を喜ぶ。スピードスケート男子に出場し、本県選手団の旗手を務める日光明峰高3年篠原光佑(しのはらこうすけ)選手(18)は「地元で国体ができてうれしい。旗手の役目をしっかり果たしたい」。8年前の日光国体を観戦していたフィギュアスケート女子の鹿沼東高2年北條楓(ほうじょうかえで)選手(17)は「こんな試合に出てみたいと思っていた」と声を弾ませた。

 一方で宿泊施設や表彰式会場となる日光市の「春茂登ホテルグループ」の根本芳彦(ねもとよしひこ)社長(64)は「難しい開催であり、知事もかなり悩んだ末の決断だったはず」とおもんぱかる。「日光全体や観光業のことを考えると開催はありがたい」と胸の内を明かしつつ、「これまで通りコロナ対策を徹底し、選手たちが安心して泊まれる環境をつくりたい」と気を引き締め直した。また、同市の粉川昭一(こなかわしょういち)市長は「感染防止対策に努め、選手の全力プレーを支援していく」と、難しい運営が迫られる中での選手への手厚いサポートを約束した。