県内市町が検討している60歳以上(医療従事者除く)の4回目ワクチン接種の予定

 60歳以上と持病のある人が対象の新型コロナウイルスワクチン4回目接種のうち、医療従事者らを除く一般の人への接種に関して、栃木県内25市町のうち14市町が6月中に開始予定であることが13日までに、下野新聞社の取材で分かった。10市町は7月以降、那須烏山市は未定と答えた。持病のある人については市町は把握しておらず、どう呼び掛けるかが課題となっているが、宇都宮市は3回目接種を終えた人全員に接種券を送ることを決定。一方、同市以外は事前の自己申告に基づき発送する方向で準備している。

 4回目接種は重症化予防が目的で、3回目から5カ月以上経過した人が対象。県によると、県内で60歳以上の対象者は約59万7千人いる。国は5月下旬の接種開始を目指して準備するよう自治体に求めている。

 下野新聞社は11~13日、25市町に準備状況や接種の見通しなどを聞き取った。

 最も接種開始が早いのが足利、小山両市で6月上旬を予定。真岡、さくら、野木の3市町が6月中旬、宇都宮、栃木など9市町が6月下旬~末ごろとした。日光、矢板など7市町が7月上旬、茂木、壬生、塩谷の3町が7月中旬と答えた。

 60歳以上の医療関係者や高齢者施設などに入所する人は3回目接種を先行して受けたため、より早い時期に接種が始まる見通し。

 持病がある人への接種で国は、自己申告に基づく接種券送付の他に、接種券を持たずに会場に来た人に持病を申告してもらい、その場で接種券を印刷して渡す方法などを例示。さらに今月10日には3回目接種を終えた18歳以上に一律で接種券を送ることも認めた。

 宇都宮市は「公平に接種機会を提供し、対象が拡大した場合に迅速に対応するため」などとして、一律での発送を決めた。対象者以外が接種しないように注意を促す文書を同封し、予約時などの確認を徹底する。

 他の市町は対象者の事前の自己申告に基づいて接種券を発送する見通しだが、申告を呼び掛ける方法には市町間で違いもみられる。

 ホームページや広報誌での案内にとどまる市町がある一方、矢板市は4月末までに3回目接種した18歳以上全員に案内を郵送し、返答があれば接種券を送る方針。下野市も3回目接種から5カ月を迎える人全員に4回目の申請書を送る予定だ。同市は「ホームページなどで知らせるだけでは、情報が行き届かない対象者も出てくる」としている。