県南散歩、たまには動物に癒やされたいなぁと思いながらスマホでインスタグラムを見ていると、お店に陳列された花の中にすまし顔の猫の写真を発見! 栃木市にある「とちぎ花センター」の人気者「しままる」だって。会いに行こう!

 

 センターに着いた私たちを迎えたのは、1棟建の温室としては国内最大級の『とちはなちゃんドーム』。建物の向こう側には色鮮やかな花畑が広がり、そのそばにある『とちはなちゃんのお花屋さん』に、猫店長しままるはいた。スタッフさんが会計している目の前でくつろぐ姿は一見、お邪魔じゃない?と思えるが、その自由気ままさにお客さんも思わずにっこりしている。背中は丸々として、目つきは意外と悪いけど、「そこがチャームポイント」だとか。たしかに。

花と緑に囲まれて、のんびり気ままに過ごす猫店長

 しままる店長の主な仕事は、園内の単独パトロールと、お客さんのハートをつかむこと。パトロールの獲物で蛇やトカゲを捕まえて、ほめてほしくて見せに来ることもあり、おかげで園内ではネズミを見かけなくなったそうだ。しままる目当てに来園するお客さんもいて、自分が撮ったかわいいしままる写真やキャットフードをプレゼントしてくれたりするという。

店を訪れた人だけが見られる「しままるのアルバム」

 ―――園内のベンチに一匹の猫が座っている姿を職員が見つけたのは、6年前の10月13日のこと。その後も居座る様子から、スタッフたちで飼うか否かの話し合いが何度も行われた。「猫好きじゃない来園者もいる」と結論はなかなか出なかったが、おとなしさや利口さに感心したスタッフの「こんな猫、いねぇぞ!」の一言で、就職が決まった。今では、心配された猫嫌いなお客さんからも「しままるだけは好き!」と言われるほどの人気者だ。

 「もう私たちの一員。そこら辺のスタッフよりも、階級が高いと思う」と“同僚”たちも評価する、しままる店長。「前足を交互に“踏み踏み”しながら、すっごいモホモホ言う」と職員さんは不思議な証言をするのだが、私たちはその謎の姿を目撃できなかった。もう一回、会いに行かなくちゃ!