洋画家田原輝夫さんの遺作展を開いた妻のふさ子さん

 【那須塩原】集大成となる個展の開催を願いながら、昨春に78歳で亡くなった那須町高久乙の洋画家田原輝夫(たはらてるお)さんの遺作展が、本町の市まちなか交流センター(くるる)で開かれている。22日まで。

 大阪府で生まれた田原さんは日本美術学校を卒業後、同校講師や会社員として勤務しながら創作活動を続けた。2006年に神奈川県藤沢市から那須町へ移住。県美術展で下野新聞社長賞を受賞し、国内最大規模の公募展「国展」でも入選するなど活躍した。

 本来は20年に個展を開く予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期に。改めて21年5月に開催することとなったものの、田原さんは同3月に脳梗塞で急逝した。自宅アトリエに未公開を含む多くの作品が保管してあったため、妻ふさ子(こ)さん(88)は「多くの人の目に触れることが供養になる」と遺作展の開催を決めた。

 会場には具象画の「那須連山」やフェルメールの名画の模写と静物を組み合わせた「F氏の模写のある静物」など、約50年間で制作した作品計33点を展示。希望者には作品を譲り、代金として寄付金を募る。集まったお金は福祉関係の事業団体などに役立ててもらう予定だという。

 午前10時~午後5時(最終日は4時)。入場無料。(問)くるる0287・73・5597。