インサイドで抜群の強さを見せるブレックスのスコット。決勝の活躍も期待される=21日の準決勝・川崎戦より

 バスケットボールBリーグの日本一を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝は28日、東京体育館で開幕し、5季ぶり2度目の優勝を狙う宇都宮ブレックス(東地区4位、ワイルドカード)が、初優勝を目指す琉球(西地区1位)と戦う。東地区王者の千葉J、天皇杯覇者の川崎をいずれも無敗で退け勢いに乗るブレックスと、リーグ史上最高となる勝率8割7分5厘で西地区を制した琉球の実力は互角。初の“東西決戦”となる決勝を展望する。

 ブレックスはCSに入り、1試合平均失点70.75点と抜群の堅守が光る。川崎との準決勝は初戦でチェイス・フィーラー、2戦目で比江島慎(ひえじままこと)がチーム最多得点をマーク。リバウンド面で2戦とも相手を上回り接戦を制した。

 琉球もブレックスと同じく準々決勝から4連勝し決勝進出。特に西地区2位・島根との準決勝では、初戦で最大21点差を大逆転。2戦目はドウェイン・エバンスのブザービーターで接戦を制するなど驚異的な勝負強さを発揮した。ブレックスもレギュラーシーズンのホーム戦で2戦連続逆転負けを喫しているだけに、40分間、高い集中力を維持することが求められる。

 ジャック・クーリーを中心に琉球のリバウンド力はリーグ屈指。ブレックスはオフェンスリバウンドを抑え、相手が得意とする攻守の切り替えからの速攻を封じたい。両チームとも守備が堅く、ロースコアの展開の中で比江島を軸に要所で得点を重ねることも勝利に近づく絶対条件だ。

 ブレックスはワイルドカード枠としてCSに出場しており、同枠のチームが全勝で決勝へ進むのは史上初。挑戦者としての姿勢を貫く安斎竜三(あんざいりゅうぞう)監督は「チームに一体感があり、難しい状況になっても粘り強く戦える自信はある。楽しんでいきたい」と意気込みを語った。

■光る勝負強さと安定感 対戦相手・琉球の横顔

 西日本チームで初めてCS決勝進出を決めた琉球。3月にはリーグ新記録となる20連勝を達成するなど勝負強さと安定感が光る。身長206センチのジャック・クーリーを軸にリバウンド数はレギュラーシーズン1試合平均40.9とリーグ1位の数字を残した。1試合平均73失点はリーグ3位で守りは堅い。

 攻撃面は今村佳太(いまむらけいた)、岸本隆一(きしもとりゅういち)の3点シュート精度が高く、並里成(なみざとなりと)は鋭いドライブから好機をつくる。特に今村は準決勝2試合で計10本の3点シュートを沈めるなど絶好調だ。

 インサイドはクーリーのほかチーム得点王のドウェイン・エバンスがおり、スピードとパワーを兼ね備えたアレン・ダーラムは外角シュートも決める万能型。各ポジションにタレントがそろい、その布陣には穴がない。