取材に応じるフットサル女子本県選抜の福島監督

 フットサル女子の本県チームが、甲府市で5月に行われた都道府県対抗戦・全国女子選抜大会の関東大会で準優勝を飾り、初の全国大会出場を決めた。男子37回、女子14回を数え「フットサルの国体」とも言われる選抜大会。本県が出場するのは男女を通じて初めてとなる。関係者は「選手たちの目指す世界が広がった。県リーグの盛り上がりにもつながってほしい」と話している。

 第14回全国女子選抜フットサル大会へ出場を決めた本県チームの福島史尊(ふくしまふみたか)監督の一問一答は次の通り。

 -悲願の全国切符を勝ち取りました。

 「ベースとなったのは自分が指導するブラジニアというチーム。ブラジニアは過去3年、関東リーグへの入れ替え戦で惜敗しているが経験は積めていた。その経験を生かしてうまく戦えた」

 -積み上げてきた経験は大きかったですね。

 「自分のチームで、さまざまな関東大会を戦う中、負けてはいるが、他都県との実力差はさほどないと感じていた」

 「さらに今まで出場人数無制限だった日本女子リーグチームの選手出場が『各都県3人まで』というルールができた。(日本女子リーグのチームは県内にはないが)頑張れば勝てると確信していたし、勝利にこだわる采配をした」

 -全国切符が懸かる準決勝の群馬戦を前にして、選手たちにはどんなことを伝えましたか。

 「まずはメンタル面の大切さを説いた。この関東大会も、さらには全国の舞台に立てるのも国内で限られた選手だけ。栃木は何度も悔しい思いをしてきたのだから、『今度こそチャンスを逃さないようにしよう』と伝えた」

 -準備期間の短い選抜チームをどのように強化してきましたか。

 「自分のチームの指導を持ち込んだ。過剰に形にはめようとはせず、個人技術の向上を優先させた。後は細かい約束事などを落としこめば試合はできる」

 -近年、サッカー界では選抜チームだと一体感や「栃木のため」という使命感や醸成しにくいという声も聞こえてきます。

 「正直、自分の指導の中でも強くは意識していない。選手たちをうまくしたいという思いだけ。彼女たちにも『まずは自分にベクトルを向けてうまくなれ』と伝えている。個々の技術が伸びれば、最終的にはそれが栃木のフットサル界の発展につながるはず」

 -選手たちが主戦場とする栃木県女子リーグにも好影響が出るのでは。

 「栃木の場合、まだまだフットサルはサッカーの延長線上にあり、『気軽に楽しめればいい』という価値観が少なくない。ただフットサルを学ぶことはサッカーの技術向上に必ず役に立つ。こういう勝利が本県のサッカー界に広く浸透して、真剣にフットサルを学ぼうとするプレーヤーがもっと出てきてほしい」

福島監督のプロフィル

 2017年、ブラジニア監督就任と同時に本県女子選抜チームの監督に就く。選手としては三栄不動産FC宇都宮でプレー。宮城県出身、宇都宮市在住。32歳。