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「祭りの夏」に向け、ちょうちん作りが進む作業場=17日午前9時30分、栃木市藤岡町新波

 新型コロナウイルス禍で中止が続いていた夏祭りが今年、県内各地で再開の動きを見せる中、栃木市藤岡町新波(にっぱ)の田中提灯(ちょうちん)店で、県指定伝統工芸品「新波の提灯」作りが急ピッチで進められている。

 4代目店主田中梅雄(たなかうめお)さん(62)によると、例年この時季は制作の最盛期。しかしコロナ禍による祭りの中止などでここ数年はピーク時の3、4割程度にとどまる。今夏は宇都宮市の「ふるさと宮まつり」が3年ぶりに開催されることが決まるなど各地で再開の動きがあり、それに合わせて需要が戻りつつあるという。

 17日は早朝午前5時から作業を開始。骨組みに張られた和紙の上に「江戸文字」と呼ばれる筆字を書き込み、丁寧に仕上げていった。田中さんは「お祭りがあってこその夏。以前のような活気が戻るまで、しっかりと伝統を守っていきたい」と話している。