「やった分だけ返ってくる」キク栽培の醍醐味

 お盆やお彼岸の時期に飾られる花といえば「キク」ですが、最近は色鮮やかでスプレー状にいくつもの花を咲かせる「スプレーマム」などもフラワーアレンジメントや結婚式の場でよく目にします。栃木県は全国トップクラスの生産量を誇り、なかでも真岡市や塩谷町、鹿沼市はスプレーマムの栽培が盛んです。

 栃木県スプレーマム研究会の会長を務め、真岡市で30年近くスプレーマム栽培をしているのがJAはが野花き部会真岡支部の大塚和生(おおつかかずお)さん(48歳)です。

 大塚さん宅では現在、約5800平方メートルのハウスで、白やピンク、黄色のシングル咲きのほか、ライムグリーンの「バルティカライム」など6~8種類を栽培。普段は父と妻、従業員の4人で栽培しています。

「スプレーマム栽培は自分のやったことが全部返ってきます。だから手は抜けません」と話す大塚さんが特に気をつけているのが温度と湿度の管理です。スプレーマムの魅力は鮮やかな色。しかし温度管理を誤ると暑さで「色抜け」し、白っぽくなってしまいます。湿度によって出る「白さび病」も大敵です。

市場で高評価のスプレーマム。栽培楽しむことも忘れない。

 市場でも高い評価を得ているJAはが野産のスプレーマム。大塚さんは「花は鮮度と品質が命」と、開花時期の異なる複数の品種を栽培し、同じ品種であっても一度に咲かないように少しずつ時期をずらして栽培しています。

 「きれいな花を前に癒やされている人を見るのが一番のモチベーションです」。大塚さん自身も花が大好きで、スプレーマム栽培を楽しむことも忘れません。毎年、自分の気に入った花を栽培品種に加えています。

 スプレーマムを長く楽しむコツは、毎日茎の先端を1㌢ほど切って、水を替えること。夏なら2週間、冬なら1カ月程度楽しむこともできるそうです。

 大塚さんらが栽培したJAはが野産のスプレーマムは、JAを通じて首都圏のほか東北や新潟などにも出荷されます。県内ではJAはが野 真岡フレッシュ直売所(真岡市田町1364・1)と井頭フレッシュ直売所(真岡市上大田和3006)で購入できます。

 お問い合わせはJAはが野総合企画部 0285・83・7701まで。