「曲彩角花器」

 那須烏山市の陶芸家向山文也(むこうやまふみや)さんの作陶展が8~16日、宇都宮市中岡本町のギャラリーシエールで開かれる。幾何学文様が特徴的な花器や器、湯飲みなど約150点を出品する。

 白土を埋め込んだ象嵌(ぞうがん)と釉薬(ゆうやく)の塗り分けによる、色彩豊かな連続紋が続く象嵌釉彩が特徴。約30年間にわたって取り組んできた。精緻な美しい文様は洋裁用具のルレットを使って点線をつけたり、一つ一つ丹念にマスキングをして施釉したりすることで生み出される。

 多くはろくろで成形する。幾何学的な連続紋の一方、今回は宮城・七ケ宿の土を使ったシンプルな灰釉の作品も並ぶ。「器のデザインと文様のバランスを見てほしい。自分の作品を喜んでもらい、生活の中に存在することが励み」と語る。

 1960年東京生まれ。萩焼を学んだ後、90年に益子町で工房を構える。93年、那須烏山市に移築。現代茶陶展織部銀賞。「象嵌釉彩波状紋壷」が宮内庁買い上げ。