参院選栃木選挙区の投票率(県選管まとめ)

 参院選投開票日まで3日で1週間となる中、栃木選挙区(改選数1)で争う各陣営は、結果を左右する投票率の行方を注視している。定数削減後最多となる6人の立候補で有権者の選択肢が増えたことや、生活を直撃する物価高への関心の高さから前回の投票率(44・14%)を上回るとの予想が出る一方、「盛り上がりに欠ける」との声も漏れる。各陣営はそれぞれの思惑を抱え、投票を促す取り組みを続けている。

 2019年参院選は春の統一地方選と重なる年だったため、地方議員らの選挙疲れを背景に全国的に低投票率となった。自民党現職と野党統一候補新人の実質的な一騎打ちだった栃木選挙区の投票率も、16年比で7・24ポイント減と大幅に落ち込んだ。

 6人が立候補した今回は、物価高や安全保障環境の変化などで政治への関心が高まっているとの見方があるほか、選挙期間が通常より1日長いことも投票率向上の材料となる。

 「集会の動員目標は大体クリアしている」。自民現職の上野通子(うえのみちこ)氏(64)の陣営関係者はそう語り、前回並みの投票率を予想する。「得票率が高いと国会で一目置かれる」として、支持者に期日前投票を呼びかけ票の上積みを目指す。

 立憲民主党新人の板倉京(いたくらみやこ)氏(55)の陣営は、投票率の目標を50%台と定めた。陣営幹部の1人は、支援を受ける連合栃木との連携が順調だとして「目標に近づける感覚がある。投票率を上げられる要素は十分にある」と手応えを語る。

 ただ両陣営の内部には「動きが鈍い」「反応が良くない」と低投票率を懸念する声も少なくない。

 日本維新の会新人の大久保裕美(おおくぼゆみ)氏(45)の関係者は「関心の高さを感じる。前回の投票率は越えるのではないか」と予測する。若者や無党派層の票を重視することもあり、「投票率は高いほどいい」と語る。

 一方、共産党新人の岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)の陣営幹部は投票率を3割台と予想する。「有権者から政治への不信感や閉塞(へいそく)感を感じる」といい、政策の浸透に向け運動を強化する考えだ。

 NHK党新人の高橋真佐子(たかはしまさこ)氏(57)と政治団体参政党新人の大隈広郷(おおくまひろさと)氏(52)の陣営は、既存政党への批判票の受け皿を狙う。

 福田富一(ふくだとみかず)知事は6月28日の定例記者会見で「有権者の関心は高まっていると推察する。若い方々には自分たちの声を政治に届けてほしい」と投票を呼びかけた。