岡村恵子氏(共産新) 

 1日午前9時前。気温は既に33度。この日最初の街頭演説となった上三川町内で、額に汗をにじませ声を振り絞った。「命と暮らしを守るには、今の政治を変えないといけない」

 選挙戦終盤に突入したが疲れの色は見せない。予定にない「ゲリラ演説」も精力的に入れていく。午後は共産党幹部や比例候補とJR宇都宮駅前で演説し、アベノミクスの失敗や憲法9条堅持の重要性を訴えた。

 選挙活動を通じて有権者から聞こえてくる痛切な声が、発奮材料になっている。急速に進む物価高、憲法9条の改憲への不安。「国民の暮らしを押しつぶしながら軍事費を増やそうとする現政権に、厳しい判断を下そう」と呼びかける。

 昨年の衆院選に続き、国政選挙は2度目の挑戦。「まだまだ頑張りますよ」。猛暑を吹き飛ばすかのように、はつらつとした笑顔を見せた。

 
 
岡村恵子氏(68)共産新

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板倉京氏(立民新)

 

板倉京氏(55)立民新

 かすれた声には、雷雨に負けない力強さがあった。

 選挙戦のラストサンデーとなった3日午後、東武宇都宮駅前でマイクを握った。「物価高で国民が苦しんでいるのに国は助けてくれない。自民1強のままではいけない」。白のスーツに黄色い鉢巻き姿。雷鳴とどろく中、舌鋒(ぜっぽう)は鋭さを増した。

 この日は午前7時過ぎに宇都宮市内の選挙事務所を出発し、19回の演説をこなした。税理士の視点から「税金の不平等是正」を訴える。「体力には自信がある」との言葉通り、聴衆に駆け寄る足取りは軽やかだ。

 オリオン通りでは、商店主や通行人に笑顔であいさつ。都内から駆け付けた夫と、ちょうど19歳の誕生日を迎えた大学1年生の長男も側で見守った。税理士、そして母として「社会を良くしたい。やりたいことがたくさんある」。思いは揺るがない。