学生や鎌田さんに作り方を習い、灯籠を作る小学生たち

 宇都宮共和大の学生サークル「町おこしTiger」は12日、宇都宮空襲の犠牲者を追悼する「宵まち宮灯ろう」を、JR宇都宮駅西口付近のイベント広場「ララ・ポケット」で開く。戦争体験者らが高齢化し、語り継ぎなどの活動の継続や継承が課題となる中、同大の学生たちが取り組みを始めた。灯籠を並べて空襲体験者の話を聞くほか、ロシアのウクライナ侵攻の収束も願う。

 1945年7月12日の宇都宮空襲では市中心部が焼け野原となり、620人以上が亡くなった。

 犠牲者を悼み、行われてきた市民団体「ピースうつのみや」の灯籠流しは会員の高齢化などを理由に中止となった。これを受け昨年は、会員で照明造形作家の鎌田泰二(かまたたいじ)さん(76)らが新たなプロジェクトとして灯籠の展示などを実施。こうした状況に、学生たちは活動を継続させたいと今回の催しを企画した。

 会場には市内の小学生らが作った灯籠約20基を展示する。また鎌田さん制作のウクライナ国旗色の黄ぶなの灯籠を展示、販売し、売り上げをウクライナの人道支援に寄付する。宇都宮空襲を体験した大野幹夫(おおのみきお)さん(90)の講話、市出身のバイオリニスト渡辺響子(わたなべきょうこ)さんや「ひがし子ども和太鼓クラブ」の演奏も行われる。

 2日は小学生約10人が参加し灯籠作りを行った。学生たちは事前に鎌田さんから作り方を学び、小学生に教えた。簗瀬小5年遠藤愛子(えんどうあいこ)さん(10)は「平和になりますようにと思いを込めました」と話していた。

 鎌田さんは「若い人たちの取り組みはありがたいし、うれしい。つなげていくことが大事だ」と活動を見守る。サークル代表の2年藤田虎流(ふじたたける)さん(19)は「まちづくりには戦争や歴史を知ることが必要だと思う。特に子どもたちに伝えたい」と話している。

 午後6時~7時55分。(問)同大渡辺研究室080・5372・0221。