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写真撮影に応じる五十嵐監督(右)と荒井役の俳優村上さん=5日午後3時、宇都宮市インターパーク6丁目

 太平洋戦争末期の沖縄県知事島田叡(しまだあきら)と警察部長荒井退造(あらいたいぞう)(宇都宮市出身)らの姿を通して命の尊さを伝える映画「島守の塔」が5日、宇都宮市など県内の映画館4館で公開された。初日は荒井役の俳優村上淳(むらかみじゅん)さんと五十嵐(いがらし)匠(しょう)監督の舞台あいさつがあり、観客は作品に込められた熱意を知り、スクリーンに見入った。

 MOVIX宇都宮では、午後2時40分からの回に2人が登場し、客席は約110人で満席となった。

 村上さんは「どんな感想でもいい、何か心が動くものがあればうれしい」と話した。五十嵐監督は「当時の沖縄と今のウクライナが重なる。この作品をきっかけに心が揺れてもらえたら光栄」と思いを明かした。

 家族6人でエキストラ出演した宇都宮市上欠町、姿川第二小3年越塚美桜(こしづかみお)さん(9)、1年笑美(えみ)さん(7)が2人に花を手渡した。

 作品は沖縄の戦時行政をタッグで率いた島田と荒井、2人に使えた県職員らの奮闘や苦悩を描いている。

 鹿沼市野尻、石川雄一(いしかわゆういち)さん(69)は妻静子(しずこ)さん(66)と鑑賞した。「当時の生々しい現実が描かれていて、改めて戦争を二度と繰り返してはいけないというのが一番の感想。県民がもっと荒井と島田の存在を知り、伝えることも重要と感じた」と感慨深そうだった。

 宇都宮ヒカリ座、小山シネマロブレでも舞台あいさつが行われた。フォーラム那須塩原でも鑑賞できる。島田の故郷兵庫県と沖縄県でも同日、公開された。