「原爆の子の像」に千羽鶴を奉納するさくら市の派遣中学生=5日午後、広島市中区

 6日の「広島原爆の日」に平和記念式典に参列する鹿沼、さくら両市の中学生26人が5日、広島入りした。原爆ドームや広島平和記念資料館などを見学して回り平和への思いを深めた。

 新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、さくら市は抗原検査キットを用意。両市は生徒に検温、マスク着用、黙食などを徹底させた上で広島に派遣した。

 鹿沼市内の中学校全10校から代表として派遣された中学生20人は、午後3時前に広島市中区の平和記念公園に到着した。班ごとに原爆ドームなど公園内を散策した後、同資料館内を見学して被爆の実態を学んだ。

 鹿沼市粟野中3年の萩原歩夢(はぎわらあゆむ)さん(15)は「炭化した畳など現物を見て、多くの人が生活していた場を壊した原爆の恐ろしさを実感した」と話した。

 また、さくら市の中学生6人も同資料館などを巡ったほか、「原爆の子の像」に千羽鶴を奉納した。

 同市氏家中3年の宮坂蕗(みやさかふき)さん(14)は初めて広島を訪れた。「資料館の写真や遺品を通じて言葉で表せないつらい現実を痛感し、核兵器を絶対に使ってはいけないと改めて感じた」。式典参列を前に、「広島で学んだことを地元に持ち帰って、平和の大切さを伝えたい」と決意を語った。

 本県の中学生派遣は新型コロナの感染急拡大に伴い、予定していた9市町のうち7市町が派遣を中止した。