激動の時代「日々挑戦」 サンリオ小巻社長が講演

 下野新聞社の会員制組織「しもつけ21フォーラム」の12月例会が2日、宇都宮市内で開かれ、サンリオエンターテイメント代表取締役社長の小巻亜矢(こまきあや)氏(62)が「激動の時代とともに、テーマパークのイノベーション」と題して講演した。
 1990年に開館したサンリオピューロランドは、十数年の停滞時期からV字回復し、2018年度に過去最高の来場者を記録した。19年度以降もさらなる業績の伸びが見込まれていたが、新型コロナウイルス禍によって20年は開業以来最長となる5カ月近くの臨時休館を余儀なくされた。
 小巻氏は臨時休館中に再開への準備をするキャラクターやスタッフの様子を撮影した動画を公開したことを紹介した。またショーなどのライブ配信や、キャラクターと交流する「オンライングリーティング」などオンラインでも楽しめる施策に取り組んだ。
 「コロナ禍でいろんな制限がある中、日々格闘しながら新しいチャレンジをずっとしている」と話した。
 さらに小巻氏は「激動の時代に大切なのは『対話』『多様性』『パーパス(存在意義)』の三つ」と訴えた。
 小巻氏は東京都出身。1983年サンリオ入社。結婚退社、出産などを経てサンリオ関連会社で仕事に復帰し、2019年6月から現職。