しもつけ21フォーラム(下野新聞社主催)の4月例会が9日、宇都宮市内で開かれ、共同通信社編集局政治部長の倉本義孝(くらもとよしたか)氏(56)が「衆院選後の日本政治の行方」と題して講演した。倉本氏は高市早苗(たかいちさなえ)政権について、円安と金利上昇が続く日本経済やイラン情勢悪化への対応が重要だとした上で、「政権はそれほど盤石ではない」と指摘した。
自民党は2月の衆院選で大勝し、単独で3分の2超の議席を獲得した。倉本氏は衆院で巨大与党が誕生した一方、参院では少数与党の状態が続いており、高市政権では難しい国会運営を迫られていると説明。政権の懸案として、消費税減税や衆院議員の定数削減、イラン情勢悪化による原油の供給不足、日中関係などを挙げた。「政策決定過程で、いろいろな意見を聞いての合意形成にはなっていないのが弱点だ」と言及した。
また国民の政治への関わり方について、「当選した議員の活動を常にチェックすることも、有権者の一つの義務だと思っている」と訴えた。
倉本氏は新潟県出身で、1993年に同社入社。政治部で自民党や総務省、外務省などを担当した。参院選班長や編集局ニュースセンター整理部長を経て、25年1月から現職。

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