語り部が方言で書いた 高根沢の民話
たかねざわ民話の会 著
定価:1,430円(本体1,300円+税10%)
A5判・並製本・148頁
25/05
ISBN978-4-88286-898-9
たかねざわ民話の会のメンバーにより、高根沢に伝わる伝説等をもとに、会員が再話を施し、集めた40話を収録。
約9年以上の準備期間をかけて完成した。
著者紹介:
「たかねざわ民話の会」は、1994(平成6)年に創立された「下野民話の会」と同時期、
栃木県立博物館の普及教育事業の一環として開催された「民話語り部養成講座」を受講した受講者が先頭に立って、
1997(平成9)年暮に創設され、主に高根沢町に伝わる民話や伝説を衰退させぬよう取り組んできた語り部の会。
2025(令和7)年で活動28年を迎える。
おもな活動は、各小学校児童を対象にした民話語り、老人施設で民話語り、町文化祭での語りの会を実施した。
高根沢町とは?
高根沢町(たかねざわまち)は、栃木県中央東部に位置し、塩谷郡に属する町。
宇都宮市の北東約12kmに位置し、町の西側は鬼怒川を挟んで宇都宮市、東は那須烏山市、北はさくら市、南は芳賀町と市貝町に接する。
総面積70.9 km2、総人口28,441人(2025年4月)。日光連山、高原山、那須連山の美しい山々を仰ぎ見る豊かな田園が広がる町。
【もくじ】
①折れた一本の針【大谷 天沼】
②唸り声を出した観音様【大谷 中丸】
③おっかな渕【中阿久津 追叶渕】
④ 与作稲荷【中阿久津 吉原】
⑤霊の宿っている柊【宝積寺 中丸】
⑥雨っぷり地蔵様【宝積寺 石川原】
⑦石神様【宝積寺 石神】
⑧助けられたり、助けたり【宝積寺 未特定】
⑨ 追剥ぎと愛宕神【石末 赤堀】
⑩ 義賊 赤堀玄番【石末 赤堀】
⑪お花ぼうこん(亡魂)【上高根沢 台ノ 原】
⑫塩地蔵【上高根沢 西根 】
⑬救命丸【上高根沢 西根】
⑭一ツ橋陣屋【上高根沢 宿】
⑮浄蓮寺の種姫の位牌【上高根沢 宿】
⑯おだきさん【上高根沢 廻谷 】
⑰おだきさんと沼の主【上高根沢 廻谷 】
⑱大龍寺の龍神と小坊【上高根沢 大龍内 】
⑲十二歳の瞽女様【花岡 堰場 】
⑳蛇の化身大藤【花岡 北原】
㉑雪姫塚【平田 高堀】
㉒自害渕【平田 高堀】
㉓岩清水稲荷と三人の悪男【寺渡戸蛭沢】
㉔親孝行と弁天様【栗ヶ島 海老川】
㉕栗ヶ島しまの由来【栗ヶ島 未特定】
㉖へったま様【栗ヶ島 中之町】
㉗桜観音【桑窪 和田】
㉘雷神様の怒り【伏久 日向山】
㉙かげあがり【伏久 欠上】
㉚おつぎ橋【文挟 続橋】
㉛火事場泥棒にあったお祖師様 【上柏崎 台だい】
㉜風祭に失敗した若い衆【台新田 未特定】
㉝台新田とユズ【台新田 未特定】
㉞子授け金比羅様【上柏崎 台】
㉟桜地蔵様と法華経の埋納経塚【亀梨 東谷ツ 】
㊱菖蒲で動けなくなった鬼婆【未特定】
㊲病気を占うおびんずる様【亀梨 台】
㊳山犬様(狼)の信仰【未特定】
㊴端午の節句と鐘馗【全域】
㊵五十里の大洪水 【全域】