宇都宮大学国際学叢書第14巻
外国人生徒の学びの場 多様な学び場に注目して
佐々木一隆/田巻松雄 編
A5判・並製・208ページ
定価2,200円(本体2,000円+税)
23/03
ISBN978-4-88286-846-0
両親とともに来日した外国人の子ども、日本語が十分でなく通学困難になった児童生徒。
宇都宮大学国際学部の新刊『外国人生徒の学びの場 多様な学び場に注目して』は、学校はもちろん学校以外の多様な学び場へも研究を進めた一冊だ。
教える立場、教わる立場、それにかかわる人々など、垣根を越えた様々な人たちの思いを伝える。
【もくじ】
はじめに
序章
Ⅰ部 夜間中学、定時制課程、特別定員枠校
第 1 章 外国人集住地域における多様な学びの場の現状と課題
― 子どもたちの関係流動性および承認/包摂から捉える ―
第 2 章 夜間中学・定時制高校の制度と機能-ドイツとの比較を通して ―
第 3 章 定時制単位制高校における外国人生徒の教育を支える論理
― 外国人特別入試枠をもつ市立札幌大通高校の事例から ―
第 4 章 台湾の夜間中学の役割と社会的意義
― 補習教育と生涯教育の狭間に ―
コラムⅠ ペルーの教育制度における代替的基礎教育の位置付け
Ⅱ部 学校以外の学びの場
第 5 章 自主夜間中学での学び
― 組織らしくない組織による学校らしくない学校づくり ―
第 6 章 移民の子どもに求められる多様な学びの場
― ペルー人移民団体を事例に ―
第 7 章 学びをつなぐ場としてのブラジル人学校
―北関東にあるブラジル人学校の事例
第 8 章 人と学ぶ場をつなぐ
―「あーすぷらざ外国人教育相談窓口」が果たす役割 ―
コラムⅡ 「自主夜間中学について考える研修会」第1回(2022年12月3日)報告
Ⅲ部 排斥、排除、壁
第 9 章 排斥の実態とその背景にある心理プロセス
第10章 学びから排除される外国につながる子どもたちの行方
第11章 日本語習得をはばむ壁:母語との言語文化的距離に着目して
座談会 「日本語習得の壁をめぐって」
執筆者紹介
おわりに