
なぜ君は病に… 〜社会的処方 医師たちの挑戦〜
第1部 そこにある病理
わたしたちの身体をむしばむ病の要因は、細菌やウイルスなど生物学的な要素ばかりではない。貧困や孤立、労働環境、幼少期の過ごし方など、その人を取り巻く環境が大きく左右するケースも多い。現代社会特有の社会的な要因が健康を脅かす現状を追った。
第2部 模索する医師会
社会的処方を推進する宇都宮市医師会の「在宅医療・社会支援部」。全国の医師会ではまだ例がない。社会的処方とは何か。医師たちの葛藤や思いを追い、探った。
第3部 兆し
医療者らがさまざまな社会資源に患者をつなぎ、病の根幹に切り込む「社会的処方」。国内ではまだ認知度は低いが、一方で先行する取り組みもある。新型コロナウイルス感染拡大により一部では活動の縮小を余儀なくされるなど困難に直面する中、これまでに県内で見え始めた「兆し」をリポートする。
第4部 発信なきSOS
社会に潜むさまざまな要因に健康上の問題を見いだし、改善に導く社会的処方。だが、自ら声を上げることなく支援の網から漏れ、健康を損ねる人、中には死に至る人もいる。SOSを発せない、発せられない人たちをどう拾い上げていくのか。課題は少なくない。
第5部 学び
文部科学省は2017年3月、医学生の卒業時の到達目標を示す「医学教育モデル・コア・カリキュラム」改訂版を公表した。その中にSDHが初めて盛り込まれた。「全ての医学部でSDH教育を」。このミッションを掲げて先進的に取り組む順天堂大の武田ゼミ。学びの場での取り組みが緒に就いたばかりの中で、学生は何を学んだのか、探った。
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