中学校硬式野球のボーイズリーグ栃木県支部はシーズンを通して各種支部大会を開催し、春と夏には全国大会を目指している。現在、各チームの2年生以下を対象とする「第7回アートワークス杯2年生大会」を開催中で、県内だけでなく茨城、埼玉、福島のボーイズチームも加わった計16チームが熱戦を展開。5月6日には、県総合運動公園C球場で準決勝を行い、県央宇都宮ボーイズがいわきボーイズ(福島県)に7-1と快勝して決勝進出を決めた。準決勝もう1試合は、上三川ボーイズAが筑西田宮ボーイズ(茨城県)を相手に終盤まで3-0とリードしながら六回に一挙6点を奪われ3―6で無念の逆転負けを喫した。県央宇都宮ボーイズと筑西田宮ボーイズは12日、筑西市内の会場で決勝を戦う。

 

決勝進出を決めた県央宇都宮ボーイズ
決勝進出を決めた県央宇都宮ボーイズ

準決勝第1試合

上三川A 2 0 1 0 0 0 0 3
筑西田宮 0 0 0 0 0 6 × 6

(上)長浜、鈴木茜-上野(筑)鈴木-田崎

上三川Aにとって終盤の六回は悪夢のイニングとなった。

3-0とリードして迎えたこの回の守り、2番手の右腕・鈴木茜丸が内野のエラーと安打などで無死満塁のピンチを招き、次打者に三塁線越えの痛打を浴びた。さらに安打に四球押し出し、エラーが重なり、致命的な6点を失った。

上三川Aは先発の左腕・長浜孝政が四回まで毎回走者を出しながら要所を締める巧みな投球を披露。攻めては初回、畑飛雄馬の安打と2四球などで1死二、三塁の好機を作り、金子太治のタイムリー内野安打と押し出し死球で2点を先取。三回にも2死から相手守備の乱れに乗じて加点するなど終盤まで主導権を握りながら、ワンイニングに泣く形となった。

準決勝第2試合

浦和 0 0 1 0 0 0 0 1
県央 0 0 1 3 1 2 × 7

(浦)大島、柿谷-池田(県)前田、澁谷、長谷川-半田
▽二塁打 大島(浦)

県央宇都宮ボーイズがそつのない攻撃で圧勝した。

1点を追う三回、相手エラーに乗じて1死三塁とし、黒瀬大成がスクイズ(内野安打)を決めてあっさり同点。四回には先頭・秋葉龍之助の安打と四球で1死二、三塁の好機を作り、岡川剣士の中前2点タイムリーなどで3点を追加した。さらに五回に1点、六回には大塚和央の中前2点タイムリーで加点し、突き放した。

先発の右腕・前田駿が三回に2本の安打で1点を失ったものの、その後は安定した投球を披露。二番手の左腕・澁谷優希、三番手の右腕・長谷川創太郎も要所を締めて相手打線に追加点を許さなかった。

 

【5月5日の結果】

●1回戦
佐野ボーイズA 3-2 栃木ボーイズ
筑西田宮ボーイズ
(茨城県)
6-4 大田原ボーイズ
鹿沼ボーイズ 3-2 小山ボーイズ
上三川ボーイズA 5-0 栃木さくらボーイズ
宇都宮中央ボーイズ 4-3 佐野ボーイズB
浦和ボーイズ
(埼玉県)
4-1 真岡ボーイズ
県央宇都宮ボーイズ 6-4 那須野ケ原ボーイズ
いわきボーイズ
(福島県)
3-2 上三川ボーイズB
●準々決勝
筑西田宮ボーイズ 1-0 佐野ボーイズA
上三川ボーイズA 10-0 鹿沼ボーイズ
浦和ボーイズ 4-2 宇都宮中央ボーイズ
県央宇都宮ボーイズ 4-0 いわきボーイズ