
―アスリートとして体力低下、体重の減少などの影響はありますか。
相馬 体重は3、4㎏落ちました。体力面はまだ全体練習が決まっていないというのもあるのですが、これから戻していければと思っています。
―実名公表に至った経緯は。勇気のいることだったと思いますが。
土田TD 本人と相談した上で、会社として判断しました。当時、プロ野球、Jリーグと(感染した選手の)実名を発表する中で、我々のクラブはどうするべきか。セルジオ(越後シニアディレクター)とも話をして、これは病気なので、感染経路が分からない中、きちっと誠実にクラブとして情報公開するほうが誠実でもあるし、変な噂にもつながらないだろうということで、実名を発表しました。
―身体的、精神的につらかったことはありますか。
相馬 入院時は本当に気持ちとしては健康状態なのに、体にはウイルスがあるという状態で…。何もできない状況だったので、もどかしいという思いはありました。(入院前は)自覚症状も熱だけだったので、最初はただの風邪かなという感じだったのですが、それが何日も続きました。熱が出て4、5日目になっても下がらなかったので、「やばいな」「死ぬかも」という思いもありました。(熱は)高かったときで39度台前半くらいですかね。
―入院中、チームメートや友人などから、メール、電話はありましたか。
相馬 チームメートに対しては、チームから連絡等は控えてくださいという周知があったので。ただ札幌でもニュースになっていたので、(友人から)メールなどはありました。「大丈夫かい?」などのメールが届いていたので、「大丈夫だよ」「今は症状ないから」「あとは陰性待つだけです」などと返信しました。うれしかったですし、心配してもらっていることを実感できたのは大きかったです。
―緊急事態宣言は解除されましたが、今後、第2、3波も警戒されています。ご自身の経験をから、何か呼び掛けたいことはありますか。
相馬 緊急事態宣言も解除され、県内外の行き来、人の交流も増えると思いますが、だからこそ、より手洗いやうがい、マスク着用を徹底することで、感染拡大のリスクも減らせると思います。
―今季の意気込みを聞かせてください。
相馬 チームメート、スタッフ、ファンの皆様にご心配、ご迷惑をお掛けしたので、それはリンクの上で、プレーで示していくしかないと思っています。昨季よりも活躍して、今季はリーグ優勝、全日本選手権優勝ができればいいと思います。
そうま・しゅうと
1996年5月1日生まれ、北海道出身。175㎝、75㎏
明治大4年時の2018-19シーズン途中にバックス入団。2019-20シーズンは2アシストを記録した。攻守のセンスに優れ、今季はさらなる飛躍が期待される。